校長室

令和6年度 赴任のご挨拶

 この度、定期異動で校長として新しく赴任してまいりました 喜多 久美子(きた くみこ) と申します。

 3月末には、咲いていなかった桜も、4月に赴任するころには、見事に満開となり、現在、鴨島支援学校が、桜で彩られておます。

  前任校は、県南の那賀高等学校で、教頭として勤務しておりました。

 今回、特別支援学校の勤務も初めて、また校長としても初めてということで、とまどっていますが、何を質問しても、本校の先生方は、懇切丁寧に、そして、笑顔で答えてくださいます。

 先生方に、一から勉強させていただきながら、児童生徒たちと一緒に、本校の校訓のように「明るく 強く 豊かに」学校生活を児童のみなさん、生徒のみなさん、先生たちと送っていこうと思っております。

 さて、令和6年度の学校経営方針における重点目標は次のとおりです。

 ①児童生徒一人一人を大切にし、その個性や能力に応じて自己実現をめざす個別最適で

  誰一人取り残さない教育の推進

 ②安心安全な教育環境の整備と危機管理の推進

 ③研修の充実と教員の専門性の向上

 ④保護者・地域及び関係機関との連携や協働による持続可能な学校づくり

これらの重点目標のもと、小学部・中学部・高等部それぞれの発達段階に応じて、また児童生徒一人一人の障がいの特性に応じて、教育をしてまいります。

 どうぞよろしくお願いいたします。

                         徳島県立鴨島支援学校 校長 喜多 久美子

 

体育・スポーツ 思いがけないプレゼント

 今年は年明けから能登半島地震が発生し、たくさんの方々が亡くなられ、被災され、本当に心が痛みます。石川県内の特別支援学校の状況では、石川県立七尾特別支援学校が一番被害が大きかったと、全国特別支援学校病弱教育校長会事務局から連絡をいただきました。本校でも義援金を募っているところです。被災地の1日でも早い復興をお祈りいたします。

 さて、そんな暗いニュースの中、うれしいプレゼントがありました。あの大谷翔平選手のグローブが本校小学部にも届いたのです。大谷選手は日本国内約20,000校の全小学校に各3つのジュニア用グローブ約60,000個を寄贈しています。その20,000校の中に特別支援学校も含まれていたのです。感動しました。それぞれのグローブには大谷選手のサインが入っていて、本校の児童生徒はおおよろこびでした。その様子は小学部のHPにアップされていますので、ご覧ください。本校ではこのグローブを使って実際に野球とまでは、なかなか難しいですが、夢と希望を与えてもらいました。

 大谷選手、本当にありがとうございました。

 

 

        

 

 

お祝い 本校の発表が全病連機関誌に

 去る8月17日(木)~18日(金)に、島根県にて中国四国地区病弱虚弱教育研究連盟研究協議会が開催されました。その中の第3分科会「連携」において、本校は「地域との連携~作品配布とオンラインミーティングアプリ『ZOOM』を活用した交流活動を通して~」というテーマで発表を行いました。令和2年度以降のコロナ禍における吉野川市役所との交流活動の工夫をまとめたものです。そしてその発表が全病連機関誌「病弱虚弱教育第64号」掲載の実践研究発表に推薦されると連絡をいただきました。うれしい限りです。

 本校は教育重点目標の1つに「保護者・地域及び関係機関との連携や協働による持続可能な学校作り」を掲げており、上の活動の他に、「防災オリエンテーリング」や、地元の小中高との交流校活動、また、11番札所「藤井寺」におけるお接待等、地域社会との関わりを深めています。地域の中にあり、地域の中で学校も生徒も育つことができるよう、今後も連携を通した教育活動を続けていきたいと思っております。

                          

                              吉野川市役所の様子

NEW 新赴任のご挨拶

 このたびの定期異動で校長として新しく赴任してまいりました大久保民枝と申します。3月末に引き継ぎのため初めて本校へ訪れた際、正門の満開の桜とかわいらしくペイントされた壁画に出迎えられ、心がほっこり温かくなりました。私は、前任校はお隣の川島高等学校で、教頭として勤務しておりました。今回、特別支援学校の勤務も初めて、また校長としても初めてということで、少し緊張しておりますが、一から勉強させていただきながら、児童生徒たちのために邁進していきたいと思っております。

 さて、令和5年度の学校経営方針における重点目標は次のとおりです。

 ①児童生徒一人一人を大切にし、その個性や能力に応じて自己実現をめざす個別最適な教育の推進

 ②安心安全な教育環境の整備と危機管理の推進

 ③研修の充実と教員の専門性の向上

 ④保護者・地域及び関係機関との連携や協働による持続可能な学校づくり

これらの重点目標のもと、小学部・中学部・高等部それぞれの発達段階に応じて、また児童生徒一人一人の障がいの特性に応じて、教育をしてまいります。

 どうぞよろしくお願いいたします。

 

感謝!

 <最後の職員会議でのごあいさつ>

 最初に、先生方にお礼申し上げます。

 この一年間、大変お世話になり、ありがとうございました。
 
 3月8日には、6名の卒業生を無事に送り出すことができました。
 当日欠席した小学部のSさんも、17日にお母様が来校して、代わりに卒業証書を受け取ってくださいました。
 そして、先ほどは、11名の在校生の進級・修了についてのご審議ありがとうございました。今年度は、全校児童生徒数18名と、県立学校としては一番小さな学校だと思いますが、その分、一人一人の子どもに寄り添い、根気よく丁寧に向き合ってくださったおかげで、子どものペースに合わせた教育ができたと感謝しています。

 そして、今回が最後の職員会議ということなので、ここで退職のごあいさつをさせていただきたいと思います。
 コロナが始まった令和2年4月に本校に赴任して、以来3年間、校長として勤務いたしました。それ以前にも、教諭として8年間、教頭として2年間勤務したので、計13年間も本校でお世話になりました。
 当初、学校は始業式の次の日から再度の臨時休業となり、約2か月間子どもたちのいない学校となり、これまでのような学校経営はできないと思いました。

 でも、大学時代の交通事故やけが、そして50歳を過ぎてからの病気の連続により、想定外のことには慣らされてきたこともあって、次第にチャレンジャー精神が身についてきました。よく言えば、柔軟性や臨機応変といったことが身についたのでしょうか。
 
 それで、「鴨島支援学校魅力化プロジェクト」ということを始めたわけです。

どんな境遇であっても、何かできることがあるし、今できることから取り組んでいきたいとの想いでした。
 1年目は、先生方への宿題として全員に企画書を提出していただき、投票の結果、HPの活性化と学校テーマソングの作成に決まりました。応援歌でもある「未来に向かって」は、なかなか披露する機会が持てませんでしたが、とてもいい歌なので、ぜひ機会あるごとに歌ってください。
 2年目は、太鼓をツールとした地域交流でしたが、昨年はコロナ禍で断念。今年やっと、飯尾敷地小学校とリモートで合奏できました。もし継続していただけるのでしたら、今度は対面での合奏にチャレンジしてください。
 
 そして3年目の今年は、「学校の壁面をペインティングしよう」でした。美術の先生方の強力なご協力により、冬休み明けには完成し、それに私も参加させてもらって桜を付け足し、先日ニスを塗って仕上げてくださいました。
 道行く人も「可愛いね」と声をかけてくれて、毎朝出勤する時に癒やされています。

 また、私はいつも言っているように、花が大好きです。そして、挿し木で増やしたミニバラや紫陽花の花の苗を、学校のあちらこちらに密かに植えています。気がつかないような小さな苗もありますが、数年後には立派な花を咲かせてくれるかなーと期待しています。

 このように、私は意図的にタネや苗を学校に植えてきました。ほったらかしでも強く育つ苗もあるでしょう。でも、植物が育つには、基本的には水や太陽の光や養分が必要です。水は足りなくても多すぎても枯れることがあります。

 大きく丈夫に育てるには、その植物に適した水や光や養分が必要です。それは、人間も同じだと思うのです。
 私がまいたタネや苗は、皆さんに託します。どうか大切に育てていただき、立派な花を咲かせてもらえたら嬉しいです。

 わずかながらですが、コロナの収束が見えてきました。どんなに絶望の状態でも、必ず希望は生まれます。
 我々教員は、子どもたちの希望や夢を見つけるお手伝いをすることが仕事なのかなと、退職を前にして感じています。

 過去には感謝を、未来には希望を。

 私も、次のステージに移ります。
 先生方、本当にお世話になり、ありがとうございました。
 

卒業式

 

 3月8日(水)午前10時から、第49回卒業証書授与式が挙行されました。

 春の到来を感じさせる暖かい日差しに恵まれ、通学生3名、病棟訪問生2名

(ご家族が代理出席)、自宅訪問生1名の6名が、卒業証書を受け取りました。

その後、在校生を代表して生徒会長から送辞、卒業生の代表から答辞があり、

それぞれ自分の役割を立派に果たしました。特に、答辞を読んだSさんは、

本校の中学部と高等部で6年間学びました。入学当初は不安感が強く、移動する

ときには誰かの腕をつかんで放さなかった彼が、高等部に進学してからは一人で

行動できることが増え、生徒会長としての2年間の経験がさらに自信となり、

様々なことにチャレンジして素晴らしい成果を残しました。

 「旅立ちの日に」の曲をBGMにした感動的な答辞は、会場を感動の渦に巻き込み

ました。そして全員で校歌斉唱の後、卒業生たちは胸を張って退場し、笑顔で

学び舎を後にしました。皆さんの未来に幸あれ!

 

                        式    辞


 今年の冬は、珍しく何度か大雪が降りました。しかし、厳しい寒さの中にも、生命の息吹は、一歩一歩 着実に春に向かってやってきています。暖かな春風に誘われて、小さな蕾もあちらこちらでほころび始めています。
 
 今日のこの佳き日に、徳島病院 橋口院長様、宮崎診療部長様 並びに 坂口PTA会長様、さらには 本校 学校運営協議会委員の皆様方のご臨席を賜り、また、保護者やご家族の皆様方のご出席をいただき、徳島県立鴨島支援学校第四十九回 卒業証書授与式を挙行できますことを、心より感謝申し上げます。
 
 小学部 3名、 中学部 2名、 高等部  2名 (呼名)

ご卒業おめでとうございます。
 

 先ほど、授与いたしました卒業証書は、皆さんがこれまで日々努力してきた結果であり、成長の証でもあります。皆さんは、それぞれの学部でたくさんのことを学び、入学した頃とは比べものにならないほど、心も体も成長しています。
 中学部と高等部の4人の卒業生の皆さんは、3年前、本校入学と同時に、新型コロナウイルス感染症のために、2か月の臨時休校となりました。学校再開後も、様々な行事が中止や延期となったり、変更したりしました。学校外での活動にも制限がかかり、交流校のお友だちとも直接会うことができなくなりました。
 その替わりに、タブレットなどのICT機器を使って、画面を通して相手の顔を見たり、会話をしたりする機会が随分と増えてきました。
 飯尾敷地小学校のお友だちとは、リモートで太鼓の合奏をすることもできました。
 また、本校はパラスポーツ競技の「ボッチャ推進校」として、今年度は県が主催する大会に何度か参加し、他校と実際に試合をすることで、スポーツの楽しさをより実感することができました。ターゲットボッチャの部では、学校や自宅にいながら、県内外の学校や外国の選手と対戦することができ、優勝や入賞するなど、素晴らしい成績を残すことができました。
 新聞に何度も取り上げられ、短期間のうちに、本校はボッチャに強い学校として 知られるようになりました。
 病棟生のNさんやOさんとは、今年も直接会うことはできませんでしたが、毎週リモートで病室と繋いでいただき、画面越しに元気そうな姿を見ることができて、安心するとともに、とても嬉しかったです。 
 訪問生のKさんは、運動会には学校に来て直接競技に参加できましたね。皆さんが、前向きに生き生きと取り組む姿は、私たち教職員にとりましても、喜びであり 誇りであり、エネルギーの源でした。

 保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。今日までの日々を思い返されて、万感胸にせまるものがあることと存じます。
 入学以来、本校教育に対しまして、深いご理解と温かいご協力を賜り、本当にありがとうございました。今後とも、変わらぬご支援をお願い申し上げます。
 
 最後になりましたが、卒業生の皆さんは、 各学部の最高学年として、児童生徒会の仕事や学部行事等でリーダーシップを発揮してくれました。その成長した姿や笑顔は、在校生や私たち教職員の心の中に、今も輝いています。
 次の学部に進学する人、社会に出て行く人、それぞれにまた新しい出会いが待っています。期待とともに不安な気持ちもあると思いますが、皆さんは、これまでも「コロナウイルス」という目に見えない敵にも負けることなく、学校生活を楽しんできました。自分の「役割」は何か、ということを考えながら、これからも「強く明るく豊かに」の校訓どおり、思いっきり泣き笑い、豊かな人生を送って欲しいと願っています。
 
 皆さんのこれから進む未来が、健やかで幸多きことを心からお祈りして、式辞といたします。

  令和五年三月八日

                   徳島県立鴨島支援学校長  森本 真由美

 

卒業式に向けて

 3月8日(水)、本校の第49回卒業式を挙行します。

 今年度は、小学部3名、中学部2名、高等部3名の計7名が卒業します。

徳島病院に入院している子どもは、保護者の方が代理で参加して、卒業証書

を受け取ってくださいます。

 

 さて、突然ですが「卒業式」や「卒業証書」に意味はあるのかと問われたら、

何と答えますか。

 人生80年と言われていたのが、今や90年、100年の時代になりました。

人によって長短はありますが、お母さんのお腹のなかで受精卵が着床した時点から

妊娠が始まり、やがて人の姿まで成長した後、この世に誕生します。

その時、姿形は人間ですが、産まれたての赤ちゃんは、自分で生きていく術は何一つ

持っていません。そのままにしておくと、確実に命は消えます。

 そこから、両親や家族、その他たくさんの人の力を借りながら成長していきます。

そして、寿命を迎えるまでに、様々なライフステージが訪れます。

乳児期、幼児期、児童期、青年期、成年期、壮年期、老年期。。。区別の仕方は

様々ありますが、年齢や成長発達に合わせて、変化していきます。

 人間も動物の仲間ですが、他の動物と決定的に違うのは、本能だけでなく理性が

あるということです。それは、学習することによって獲得できるものなのです。

そのために、学齢期といって、小学校と中学校が義務教育と定められています。

その後も、高等学校、大学等、成長発達に合わせて学びの場が用意されています。

 日本国憲法には、「教育を受ける権利」と「教育を受けさせる義務」が明記されて

います。学齢期の子どもは「教育を受ける権利」があり、その保護者や周囲の大人には

「教育を受けさせる義務」があるのです。

 そして、それぞれの学びの最後には、その教育の課程を「修了」したことを広く

知らしめるために「卒業式」で卒業証書が授与されるのです。それは、一種の証明書

として、次の学びを受ける(進学する)ために必要となることがあります。

ですから、「卒業式」も「卒業証書」も決して意味がないわけではないのです。

 長いライフステージの中の、一つの区切りだと思います。あまり先が長すぎると

目標を見失いそうになるので、スモールステップで目標を立てて、それに向かって

進む。途中で変更も可能です。真っ暗の中、手探りで進まなければならない特は、

とても不安だけれど、進む内にやがて一筋の光が見えてくる。そこがゴールです。

そしてまた、次の道が現れてくる。

 そんなことを繰り返しながら、やがて歳を重ねていくように思います。自分は、

もう老年期に入りましたが、まだまだ道は続き(続くと思い)ます。

この3月31日で、私も一旦教師を「卒業」しますが、次の目標に向かって、

また歩き始める予定です。

 

 

如月

 

 「一月往ぬる、二月逃げる、三月去る」とはよく言ったものです。

いよいよ3学期が始まったなーと思っていたら、いつの間にか二月も

半ばを過ぎていました。

 卒業式もそろそろ近づいてきて、卒業学年は落ち着かないことと思います。

一年間というより、各学部や学校生活の総仕上げに入っていることでしょう。

 

 かく言う私も、そろそろ37年間の総仕上げに入らねばならぬのですが、

日々の公務に追われ(たフリ?)、整理も片付けもできていません。

たぶん、最後までジタバタしていることでしょう。

 仕事の進め方は、長年身に染みついたものであり、なかなか変わるもの

ではありませんね。最後の日まで駆け抜けていこうと思っています。

 

 この3年間、コロナ禍にもかかわらずクラスターを発生させず、大雪でも

休校にせず、授業を続けて来られたのは、保護者の皆様方のご理解とご協力

があってのことと、深く感謝申し上げます。

 また、病弱支援学校の職員であるという高い意識をもって、毎日子どもたちに

向き合ってくれている教職員の皆さんにも、あらためて感謝いたします。

 

 あと少し、よろしくお願いいたします。

 

3学期

 

    あけましておめでとうございます。

 今年の3学期の始業式は、1月10日(火)でした。

 2学期の終業式は大雪に見舞われ、県内各地で積雪しましたね。

 学校周辺も一面雪景色となり、樋山路の山並みも雪ですっぽりと

 包まれました。

 今年の冬は例年に比べて寒そうです。インフルエンザの流行も

 心配されています。皆さん、コロナとともに気をつけてください。

 

 さて、始業式では、毎年「自分が目標とする言葉」を公表?しています。

 昨年は、「お互いさま」と「おかげさま」でした。不要なカレンダーの裏

 に毛筆で書き初めをして、一年間校長室の壁に貼って、毎日見ていました。

 この二つは、ともに謙虚に反省する心を引き出してくれる言葉だと思います。

 そして、今年の目標を考えた時、この3月で教員を「卒業」する自分としては、

 やっぱり「ありがとう」とか「感謝」かなと思いました。

 毎日の生活の中で、多くの人に支えられていることに感謝して、一日一日を大切

 に過ごしていこうと思っています。

 

 そして、干支も自分の「寅年」から「卯年」へと替わりました。

 「卯」には「安全」とか「飛躍」という意味が込められていると聞きます。

 新しい年が皆さんにとって、安心安全で飛躍の年になるようにお祈りしています。

 

 

師走

 

とうとう12月に入りました。

今年は、秋になっても暖かい日が続き、11月になったらなったで

本校は暖房が入るため、寒さ知らずのうちに年末を迎えました。

南窓からの日差しに、ポカポカとしてパソコンを打つ手が止まり、

ボーッとすることがたまにあります。

それでも、朝晩はさすがに冷え、日中でも校長室の窓から見える

クヌギの並木が強風に吹かれて揺らいでいて、冬の到来を感じます。

 

2学期を振り返ると、8月末から急激に増加した新型コロナウイルス

感染者の影響で県のアラートも上がり、9月末に予定していた中学部

の修学旅行を来年に延期しました。

しかしながら、10月の小学部と高等部の修学旅行は、児童生徒の

「行きたい、見たい」という希望を優先して計画し、多少行き先を

変更しましたが、決行しました!

 

11月には学校祭があり、3年ぶりに即売と午後の部を再開しました。

保護者と来賓の皆様に参加していただき、子どもたちが活躍する場面を

見守っていただきました。

午後からの、「NPO法人 太鼓の楽校」さんによる和太鼓の演奏では、

本校の児童生徒も一緒に演奏して、賑やかで楽しい時間を過ごしました。

 

それ以外にも、教育の日による学校開放、学級やクラスによる校外学習、

ロボプロ選手権中四国大会、着物着付け体験、飯尾敷地小学校との太鼓を

ツールとした地域交流、市役所とのリモート交流、学校対抗ボッチャ大会

県教委学校訪問 等々。

11月は、たくさんの学校行事があったり訪問者があったりで、慌ただしく

過ぎていきました。土日も私的行事が入り、連日休む間もなく12月を迎えて

しまったというわけです。

 

年の瀬へのカウントダウンが始まるとともに、自分の退職へのカウントダウン

始まりそうですが、37年間の教員生活を振り返っている間もなく、あと

4か月が過ぎていくような気がします。

次の方への引き継ぎをきちんとしつつ、残された日々を子どもたちや教職員の

皆さんにとって、過ごしやすい居場所になるような学校づくりをめざして、

ラストスパートします!

 

 

 

ラストラン

 本校校長3年目

 退職までのラストラン

 コロナとともに

 気がつけばもう7月

 梅雨真っ盛り

 なのに連日の猛暑日

 雷雨に驚き 暑さにくじけ

 今年の夏を憂う 今日この頃

 東京では 今日で梅雨明けだと

子どもたちからの感謝状

 

 3月11日(金)のお昼休み。放送室から児童生徒会のY・Sさんの声が流れてきました。

 「これから、いつも校内をきれいに清掃してくださっている3名の方に、感謝の気持ちを伝えたいと思います。」

 その後、児童生徒会会長のD・Sさんの声に替わりました。

 「今から、3名の方に感謝状を持って行きたいと思います。 

  みなさんも、校内で会ったら感謝の気持ちを伝えてください。」

 放送の後、児童生徒会を代表して、小学部のK・Sさんと、高等部のY・Kさんからそれぞれ感謝状をお渡ししました。1名の方はお休みされていたため、後日お渡しに行くことにしました。

 毎日、子どもたちのために環境美化に努め、清潔できれいな学習環境を整えてくださっています。昨年度からは、コロナ対策で手すりやドアの取っ手、あるいは教材教具の消毒の仕事も加わりましたが、子どもたちが見えないところでいつも丁寧に仕事をしてくださっています。おかげで、子どもたちも教員も気持ちよく学習に集中することができています。

 学校に来られた方からも、校内を見て「きれいですね。」とよく言われます。

 築47年を超える校舎ですから、あちこちに老朽化が出てきていますが、ピカピカに輝く廊下がそれを感じさせないのだと思います。

 そして、そのことを教職員だけではなく、子どもたちから感謝の気持ちを直接伝えることができる、ということが素晴らしいと思いました。

 放送を聞いて、すぐに写真を撮りにいきました(*^o^*)

 

       

 

 

         

 

       

 

 

 

 

 

 

第48回卒業証書授与式

 

 3月9日(水)、本日10時より「第48回卒業証書授与式」を行います。

今年度も、コロナ禍により、来賓は最小限にして、卒業生とその保護者を中心に

行います。在校生も各学部からリモートで参加します。時間短縮のため、式次第も

少し精選しました。

 今年度は、小学部2名、中学部3名の計5名が卒業します。高等部の卒業生は

いないため、内部進学者がほとんどです。本当にこじんまりとした卒業式になり

そうですが、昨日の予行演習では、答辞を聞いていてすでに涙が止まりませんでした。

マスク着用で良かったです。子どもたちは、自分の言葉で言うことが難しいため、

各担任が代弁して事前に録音しておき、代表者が卒業生全員の再生ボタンを押すの

ですが、その「押す」という動作一つとっても簡単なことではなく、日々の授業の

中でトレーニングしてきた成果なのです。

 ここに式辞を掲載して、卒業生の皆さんの門出をお祝いします。

 (名前は省略しています)

                   

            式    辞

 

 暖かな春風に誘われて、校舎へと続く桜の木の枝先には、小さな蕾がほころび始めています。
 今日のこの佳き日に、徳島病院院長様、診療部長様 並びにPTA会長様のご臨席を賜り、また、保護者やご家族の皆様方のご出席をいただき、徳島県立鴨島支援学校 
第四十八回 卒業証書授与式を挙行できますことを、心より感謝申し上げます。

 小学部 2名
 中学部 3名の皆さん  ご卒業おめでとうございます。

 先ほど、授与いたしました卒業証書は、皆さんがこれまで日々努力してきた結果であり、成長の証でもあります。
 皆さんが 本校で過ごした期間に長短はありますが、それぞれの学部でたくさんの学びを経験して、入学した頃とは比べものにならないほど、心も体も成長しています。
 今年度も、新型コロナウイルス感染症のために、様々な行事が中止となったり、変更したりしました。学校外での活動にも制限がかかり、交流校のお友だちとも直接会うことができませんでした。
 その替わりに、タブレットなどのICT機器を使って、リモートで交流する機会が増えました。ターゲットボッチャなどで、学校に居ながら県外のお友だちと対戦することもできました。
 また、病棟生さんとは、今年も直接会うことはできませんでしたが、オンラインで 病室と繋いでいただき、少しお姉さんになったお顔を見ることができて、とても嬉しかったです。 皆さんの、何事にも全力で取り組む姿は、私たち教職員にとりましても、誇りであり、エネルギーの源でした。
 
 保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。今日までの日々を思い返されて、万感胸にせまるものがあることと想います。
 入学以来、本校教育に対しまして、深いご理解と温かいご協力を賜り、本当にありがとうございました。今後とも、変わらぬご支援をお願い申し上げます。
 最後になりましたが、卒業生の皆さん。今年も運動会や学校祭などで、日々の学習の成果を存分に発揮してくれ、私たちに驚きと感動を与えてくれました。
 また、各学部の最高学年として、児童生徒会の仕事や学部行事等でリーダーシップを発揮してくれました。その成長した姿や笑顔は、在校生や私たち教職員の心の中に、今も輝いています。
 次の学部や学校に進学しても、たくさんの人と出会い、泣き笑い、豊かな人生を送って欲しいと思います。
 皆さんのこれから進む未来が、健やかで幸多きことを心からお祈りして、式辞といたします。


 令和四年三月九日
                         
                  徳島県立鴨島支援学校長  森本 真由美

 

 

第1回学校運営協議会

 7月9日(金)、第1回学校運営協議会を開催しました。

 徳島県では、「徳島県教育大綱」の重点目標Ⅳ「誰もがいきいき!生涯を通じ、安心して学ぶ教育の推進」の中で、学校・家庭・地域が一体で取り組む教育の推進のために、「地域とともにある学校」の実現のために、令和4年度までに全ての県立学校に

「学校運営協議会制度(コミュニティ・スクール)」の導入を推進すると明記されています。

 そのため、本校では、昨年度までの「学校評議員」制度を廃止し、新たに「学校運営協議会」制度を導入しました。その中で、「学校評価」への意見等も頂くことにいたしました。

「学校運営協議会」を設置した学校を「コミュニティ・スクール」と呼び、委員の方からご意見やご提案を頂き、積極的に学校運営に参画していただくことで、吉野川市を地域とした「地域とともにある学校」となることができると考えます。

「学校評議員」制度と異なる点は、学校関係者として単にご意見等を頂くだけではなく、委員全員が主体となって「目標やビジョン」を共有し、取り組んでいきます。

 今年度は、校長を入れて9名が、県教委から本校の「学校運営協議会」の委員に任命されました。会長と副会長は互選で選任しました。会の進行は、事務局である本校の教頭が行いますが、協議では会長が議長となり進めていきました。

 今回の議題は、次の4点でした。

 (1)学校運営の基本方針等について

 (2)本校の教育活動について

 (3)令和3年度の学校評価(総括評価表)について

 (4)今年度の取組について

 

 この中の(4)で、今年度の共通テーマを2つ決めました。

 1つ目は、「太鼓をツールとした地域交流」です。吉野川市には、NPO法人「太鼓の楽校」があり、本校の児童生徒も2人所属しています。また、学校祭でも隔年で全児童生徒と交流をしているため、太鼓に対して馴染みがあります。重度重複の児童生徒も打楽器であれば参加しやすいと思われます。以上のことから、校内だけでなく「太鼓」をツールとして校外との繋がりができることを期待して、提案しました。委員の中に、代表者の方もいるため、スムーズに承認されました。

 2つ目は、「ふれあい交流作品展」の展示場所や広報の仕方です。これまで各学部の交流校3校(飯尾敷地小学校、鴨島第一中学校、川島高校)と合同で、10月に市内の量販店を借りて作品展を開催してきました。しかしながら、量販店が変わり、以前のような展示スペースがなくなり、他の展示場所を捜しているということで、委員の方々から様々な案を頂きました。具体的な場所に関しては、コロナ禍でもあり、今年度は学校に一任するということで承認されました。

 

2年ぶりの運動会

 6月19日(土)、2年ぶりの運動会を開催いたしました。

 4月に「徳島アラート」が発令された後も、県内で急激にコロナ感染者が増え続けたため、5月の連休には高校の部活動が全て禁止され、一時は県の高校総体の実施も危ぶまれました。連休後は、少しずつ落ち着きをみせたため、当初予定していた運動会を、参加者を児童生徒と教職員、それに保護者(家族)のみに限定するとともに、午前中開催と短縮して実施しました。

 競技種目は、小学部、中・高等部それぞれ1種目とし、保護者種目と児童生徒・保護者による〇✕クイズの4種目でしたが、予定どおり11時45分に終わり下校。短時間でしたが、とても充実した内容でした。

 今年の児童生徒会のテーマは、「全てのことにChallenge」です。文化祭も同じテーマとなります。

 学部種目は、一人一人が普段の授業で取り組んでいる内容や、ちょっと難しいかなと思う課題を工夫して取り入れていて感心しました。

 小学部は「レッツ 玉入れ ぽん ポン PON」のタイトルで、一人一人玉入れの方法が違いました。スイッチを押して離す動きによってピン球が裏返した傘に飛び込む方法、ストラックアウトを取り入れて、その裏にある箱に投げ入れる方法。また、訪問学級の子どもたちも、自宅からVTRやリモートで参加してくれました。家族のご協力により、親子で参加してくださったご家族もありました。玉入れも工夫次第で、いろいろな方法があることが分かり、大変勉強になりました。残念ながら、病棟性の5名は参加することができませんでしたが、来年は一緒に参加できることを祈っています。

 中・高等部のタイトルは「みんなちがって みんないい」でした。このタイトルは、中学部1年生のS君が大好きな金子みすずさんの詩から発案したと聞きました。素敵なネーミングのとおり、今度は同じ内容の競技でしたが、一人一人に合わせた目標や使う道具に工夫があって、子どもたちの良さがよく引き出されているなあと思いました。どれも担任の先生からアシストを受けての競技であり、日頃からお互いのことをどれだけ理解できているかが勝敗を左右したのではないかなと思いました。

 保護者種目は「捜し物は何ですか」でした。2チームに分かれ、封筒の中に書かれた「捜し物」と同じワードが書かれたカードを、神経衰弱の要領で床の上に散らばったカードの中から探し当てるという競技でした。懐かしい曲を背景に、家族の皆様全員が参加してくださり、一発で当てたママもいれば、効率を考えてバックランでめくりながら当てたパパもいて、大盛り上がりでした。明日の体調が少し心配でした。。。(それは私)

 最後に、子どもたちとご家族による〇✕クイズでした。本校の公式キャラクターの「かも先生」も元気に登場して応援してくれました。徳島県や鴨島支援学校にちなんだ問題でしたが、みなさんよく知っていて、なかなか勝敗がつかず、用意していた問題すべて出し尽くし、最後はジャンケンで順位をつけました。賞品は、児童生徒会手作りの夏用グッズの詰め合わせでした。(欲しかったなあ・・・。)

 楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいましたが、ご家族の皆様に、子どもたちが普段学校で学習している内容について、一部ではありますが見ていただけたことが嬉しかったです。たくさんの応援や拍手をありがとうございました。

 今後も、感染状況をみながら、少しずつではありますが、他の学校行事も進めて行こうと思いますので、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。 

地域の清掃活動に職員参加

 5月26日(水)、午前9時からお昼頃まで学校周辺の清掃活動に、地域の学校として参加しました。

 昨年度の1月26日にも、隣接する徳島病院の正門周辺から学校へと続く道路の草刈りに、地域の方から協力依頼がありました。平日だったため、授業のない校長と技師さん、チャレンジ補助員さん2名の計4名が参加しました。

 今年度も平日のため、同様に教頭先生と事務長さん、技師さん、チャレンジ補助員さんの計4名が参加することにしました。

 校長の私も、ごあいさつだけでもと歩いて道を下って行ったところ、行けども行けども皆さんの姿が見当たらず。。。昨年度に作業した場所よりずっと下の、ガードレールの下の方にやっと人影が見えてきました。が、そこは、道路から投げ捨てたゴミの山でした。坂道なので、通勤の時には気づかなかったのですが、ガードレールを乗り越えて一歩足を踏み入れると、辺り一面ゴミが散在していました。

 拾っても拾っても長年に渡り積み重なった空き缶やゴミ袋や電化製品等々が出てくる出てくる。本校の職員は、お揃いの黄緑蛍光色のスタッフジャンバーを着ていたため、足場の悪い場所で作業している様子が上からでもよく見えました。

 私も30分ほど参加しましたが、用事があったため先に帰ってきました。が、作業はなかなか終わらない様子で、結局正午頃、5月とはいえ熱中症が心配されるような蒸し暑い中、皆さん歩いて帰ってきました(>_<)

 お手伝いいただいた教職員の皆さん、本当にお疲れ様でした。地域の方々もご苦労様でした。

 本来ならば、行政が行うような作業でしたが、地域の方々の「自分たちの手で地域を良くしよう」という熱い思いが伝わってきて、私たちがこの場所で勤務しているのも何かの縁と考えて協力させていただきました。

 綺麗になった場所を見て、大型ゴミの捨て場としたり、通りがかりの車からポイ捨てをしたりする人がいなくなるよう、切にお祈りしました。

 

 

 

 

授業参観中止

 昨年度は、コロナ禍のため、年度当初より学校が臨時休校になり、学校が再開された後も教育活動に様々な制限がかかり、多くの学校行事が中止や規模を縮小しての開催となりました。

 そのような状況でも、子どもたちは感染症対策をしつつ、日々の授業や自分の目標に向かって頑張ってくれました。遠隔授業や遠隔交流といった、新しいことにもチャレンジして、一人一人が「できる」ことを増やしてきました。

 今年度こそは、昨年度できなかったことができる、と期待していましたが、昨年度末から全国的に感染者が急増しており、徳島県でも4月に入ってからの感染者数が連日数十名となり、先日とうとう100名を超えてしまいました。今までにない感染力で、学齢期の子どもの感染者も急激に増えています。

 そして、20日には「とくしまアラート」が引き上げられて、以前よりさらに感染拡大防止について強化する必要がでてきました。本校は、児童生徒数も少なく、三密になる状況もほとんどないのですが、万一のことを考えて、急ですが4月25日に予定していた授業参観を中止、PTA総会を書面開催とさせていただきました。

 授業参観を楽しみにされていた保護者の皆様には、大変申し訳ございませんが、ご理解のほどお願い申し上げます。また、PTA総会に関しましては、25日にPTA役員会を短時間で開催いたしましたので、役員会でご承認いただいた議事について、後日書面にてご審議いただきますようお願いいたします。

令和3年度 着任式・始業式

 4月8日(木)、午前9時30分から着任式があり、今年度新たに赴任された19名の先生方(うち10名は再任)のご紹介をしました。代表として掛田教頭先生からごあいさつを頂きました。新しい先生方の顔や名前を早く覚えて、一緒に楽しく充実した学校生活を送ってくれることを期待しています。

 続いて、1学期の始業式を行いました。児童生徒の皆さんに、お話した内容を掲載します。

 

「今日から新学期です。学年が一つ上がりましたね。今朝は、期待と不安な気持ちで登校してきた人がいるかもしれませんが、心配はいりません。先生たちも同じです。

 今年一年の目標を決めてきた人はいますか。手を挙げなくても、校長先生に向かって目で合図してください。はい、分かりました、半分の人は決まっていますが、後の半分の人はまだのようですね。今日、この後、学部長や新しい担任の先生からのお話を聞いたら、きっと頭の中に浮かんでくると思います。

 ところで、校長先生の今年の目標は何か知っていますか。ヒントは、昨年度の3学期の始業式で、新年の誓いとして書き初めしたものをみんなの前で発表しました。覚えていますか。忘れた人は校長室に見に来てください。毎日見えるように壁に貼っていますから。校長先生は、今年の12月までに目標を達成しようと、今少しずつ努力をしています。みなさんも、今現在取り組んでいることがあればそれを続けていき、なければ何か新しいことに挑戦してみてください。

 話は変わりますが、私は花が大好きです。この花は何の花か分かりますか。ツツジやサツキといった花にとてもよく似ていますが、実は『シャクナゲ』という花の花弁です。一つ一つの花弁も小さな花に見えて可愛いけれど、いくつもの花弁が集まると豪華な感じがしますね。もう、散ってしまいましたが、桜の花も同じですね。

 実は、学校も一緒で、みなさん一人一人も毎日勉強やスポーツなどに頑張っていますが、学級やクラス、あるいは学部や学校全体で力を合わせると、一人ではできない凄いことができます。

 新型コロナウイルスの影響で、今年も行事を工夫して行うことになると思いますが、自分でできることを増やすとともに、仲間と協力するということを、学校全体の目標にしたいと思っています。

 それでは、今年一年、コロナに負けず頑張りましょう。

 これで、校長先生からのお話を終わります。」

令和3年度がスタートしました(*^o^*)

 校長2年目となりました,森本です。今年度も,昨年度同様によろしくお願いいたします。

 さて,4月1日は春の陽気の中,満開の桜を車中から鑑賞しながら新たな気持ちで職場に向かった先生方も多いと思います。 

 昨年度から全世界を圧巻している新型コロナウイルス感染症については,残念ながら収束するどころか,全国的に第4波が来たと言われるほど感染者が急増しており,緊急事態宣言は解除されましたが,新たに大阪府等に「まん延防止等重点措置」(まん防)が,本日から5月5日までの1か月間,適用される事態となっています。

 本県においても連日感染者が出ており,まだまだ油断のできない状況です。従って,新学期が始まっても感染症対策は継続していきます。

 つきましては,保護者の皆様におかれましては,昨年度と同様,ご家庭でも感染症対策とともにお子様の体調管理をよろしくお願いします。 

 

 4月8日(木)には,新規赴任者の着任式,1学期の始業式,入学式を行いますが,3密を避けるために,在校生は各学部のホールから,自宅訪問生は自宅から,県外のPTA会長様も自宅からリモート参加となります。

 また,高等部へ入学する病棟訪問生は,徳島病院様のご協力で,病棟のベッドの上からリモート参加して保護者様と一緒に入学式に参加できることになりました。

 本当にありがとうございます♡

 新学期,コロナに負けず,新しいことにどんどんチャレンジしていきましょう!

 

 

令和2年度卒業式

 本日、春の陽気が感じられる暖かな日差しの中、徳島県立鴨島支援学校 第47回卒業証書授与式が挙行されました。
 
 小学部3名、中学部1名の計4名は、それぞれの学部を卒業して、4月からは次の学部に入学する予定です。高等部は4名が本校を卒業しました。進路先は一人一人異なりますが、本校で学んだ事を力にして、新しい場所でも頑張って欲しいと思います。

 保護者の皆様には、お忙しい中ご出席いただき、本当にありがとうございました。
 教職員一同、心を込めて卒業生を送り出すことができました。

 ここに、校長の式辞を掲載します。
 校長となり初めての式辞ですが、卒業生一人一人の顔を思い出しながら考えました。

 

                                                     式      辞
  厳しい冬の寒さに耐えながらも、校舎へと続く木々の枝先には、桜の蕾がほころび始めています。三寒四温の言葉どおり、時折吹く暖かい風に、春の訪れを感じる季節となりました。
 
   今日のこの佳き日に、徳島病院 西野院長様、宮崎小児科医長様のご臨席を賜り、また保護者やご家族の皆様方のご出席をいただき、徳島県立鴨島支援学校 第四十七回卒業証書授与式を挙行できますことは、卒業生はもとより、私たち教職員・在校生にとりましてもこの上ない喜びであり、厚くお礼を申し上げます。
 
    ただいま、小学部三名、中学部一名、高等部四名の皆さんに卒業証書を授与いたしました。卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。 先ほど、授与いたしました卒業証書は、皆さんがこれまで日々努力してきた結果であり、成長の証でもあります。
   
 「卒業」という言葉には、大きな喜びとともに少しの寂しさを感じます。皆さんが本校で過ごした期間に長短はありますが、それぞれの学部でたくさんの学びを経験した皆さんは、入学した頃とは比べものにならないほど、心も体も成長しています。それぞれの学部で最高学年として、毎日の学習以外にも生徒会活動や学校行事に、一生懸命取り組んだ成果は、確実に皆さんの力となって、次のステージでの活躍に繋がっていくことでしょう。
 
 今年度は、四月七日に休校の延長が決まり、五月末に学校が再会した後も、コロナ禍の中で様々な行事が中止になったり、規模を縮小したりして実施することになりました。皆さんの活躍の場が奪われたことは、本当に残念でした。しかしながら、皆さんは手洗いや消毒などの感染症対策をしながらも、自分たちの目標に向かって一歩一歩確実に歩んできました。
  そして、高等部では希望する進路を実現するために、一年生の時から施設見学や就業体験に取り組んできました。知らない場所で知らない人と一緒に過ごしたり 仕事をしたりすることは、本当に緊張します。でも、最後まで自分を信じ、周りの方々の助言を素直に受け入れ、粘り強く努力することで、進路を決定することができました。
 皆さんの、何事にも全力で取り組む姿は、私たち教職員にとりましても、誇りであり、エネルギーの源でした。私は、皆さんと出会ったことに感謝しています。皆さんと出会い、ともに学び、皆さんの大事な成長を側で見届けることができて、本当に幸せでした。
 
   保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。今日まで、大切に育ててこられた日々を思い起こされ、万感胸にせまるものがあることと想います。
  卒業生一人一人も、保護者の皆様の深い愛情と支援があってこそ、 今日の日を迎えられたと、感謝の気持ちで一杯だと思います。入学以来、本校教育に対しまして深いご理解と温かいご協力を賜り、本当にありがとうございました。今後とも、変わらぬご支援をお願い申し上げます。
 
   最後になりましたが、卒業生の皆さん。小・中学部では、各学部の最高学年として、高等部では本校の最終学年として、在校生のお手本となり、リーダーシップを発揮してくれました。その姿は、在校生や私たち教職員の心の中に、ずっとずっと輝いています。
  本校の卒業生であることに誇りをもって、これから始まる新しい生活でも、本校の校訓である 「強く 明るく 豊かに」 を思い出して、たくさんの人と出会い、泣き笑い、豊かな人生を送って欲しいと思います。

 『 ここにいるから出会えた仲間   ほほえみが 幸せを 連れてくる 
    一人一人が輝いて 自分の花を咲かせよう  共に歩み 共に進もう  未来へ飛びだそう 』
 
   今年度、皆で作った学校のオリジナルテーマソングです。
  皆さんのこれから進む未来が、健やかで幸多きことを心からお祈りして、式辞といたします。
 
      令和三年三月十日
                                                        徳島県立鴨島支援学校  校長 森本 真由美