校長室

第48回卒業証書授与式

 

 3月9日(水)、本日10時より「第48回卒業証書授与式」を行います。

今年度も、コロナ禍により、来賓は最小限にして、卒業生とその保護者を中心に

行います。在校生も各学部からリモートで参加します。時間短縮のため、式次第も

少し精選しました。

 今年度は、小学部2名、中学部3名の計5名が卒業します。高等部の卒業生は

いないため、内部進学者がほとんどです。本当にこじんまりとした卒業式になり

そうですが、昨日の予行演習では、答辞を聞いていてすでに涙が止まりませんでした。

マスク着用で良かったです。子どもたちは、自分の言葉で言うことが難しいため、

各担任が代弁して事前に録音しておき、代表者が卒業生全員の再生ボタンを押すの

ですが、その「押す」という動作一つとっても簡単なことではなく、日々の授業の

中でトレーニングしてきた成果なのです。

 ここに式辞を掲載して、卒業生の皆さんの門出をお祝いします。

 (名前は省略しています)

                   

            式    辞

 

 暖かな春風に誘われて、校舎へと続く桜の木の枝先には、小さな蕾がほころび始めています。
 今日のこの佳き日に、徳島病院院長様、診療部長様 並びにPTA会長様のご臨席を賜り、また、保護者やご家族の皆様方のご出席をいただき、徳島県立鴨島支援学校 
第四十八回 卒業証書授与式を挙行できますことを、心より感謝申し上げます。

 小学部 2名
 中学部 3名の皆さん  ご卒業おめでとうございます。

 先ほど、授与いたしました卒業証書は、皆さんがこれまで日々努力してきた結果であり、成長の証でもあります。
 皆さんが 本校で過ごした期間に長短はありますが、それぞれの学部でたくさんの学びを経験して、入学した頃とは比べものにならないほど、心も体も成長しています。
 今年度も、新型コロナウイルス感染症のために、様々な行事が中止となったり、変更したりしました。学校外での活動にも制限がかかり、交流校のお友だちとも直接会うことができませんでした。
 その替わりに、タブレットなどのICT機器を使って、リモートで交流する機会が増えました。ターゲットボッチャなどで、学校に居ながら県外のお友だちと対戦することもできました。
 また、病棟生さんとは、今年も直接会うことはできませんでしたが、オンラインで 病室と繋いでいただき、少しお姉さんになったお顔を見ることができて、とても嬉しかったです。 皆さんの、何事にも全力で取り組む姿は、私たち教職員にとりましても、誇りであり、エネルギーの源でした。
 
 保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。今日までの日々を思い返されて、万感胸にせまるものがあることと想います。
 入学以来、本校教育に対しまして、深いご理解と温かいご協力を賜り、本当にありがとうございました。今後とも、変わらぬご支援をお願い申し上げます。
 最後になりましたが、卒業生の皆さん。今年も運動会や学校祭などで、日々の学習の成果を存分に発揮してくれ、私たちに驚きと感動を与えてくれました。
 また、各学部の最高学年として、児童生徒会の仕事や学部行事等でリーダーシップを発揮してくれました。その成長した姿や笑顔は、在校生や私たち教職員の心の中に、今も輝いています。
 次の学部や学校に進学しても、たくさんの人と出会い、泣き笑い、豊かな人生を送って欲しいと思います。
 皆さんのこれから進む未来が、健やかで幸多きことを心からお祈りして、式辞といたします。


 令和四年三月九日
                         
                  徳島県立鴨島支援学校長  森本 真由美