校長室

令和6年度 赴任のご挨拶

 この度、定期異動で校長として新しく赴任してまいりました 喜多 久美子(きた くみこ) と申します。

 3月末には、咲いていなかった桜も、4月に赴任するころには、見事に満開となり、現在、鴨島支援学校が、桜で彩られておます。

  前任校は、県南の那賀高等学校で、教頭として勤務しておりました。

 今回、特別支援学校の勤務も初めて、また校長としても初めてということで、とまどっていますが、何を質問しても、本校の先生方は、懇切丁寧に、そして、笑顔で答えてくださいます。

 先生方に、一から勉強させていただきながら、児童生徒たちと一緒に、本校の校訓のように「明るく 強く 豊かに」学校生活を児童のみなさん、生徒のみなさん、先生たちと送っていこうと思っております。

 さて、令和6年度の学校経営方針における重点目標は次のとおりです。

 ①児童生徒一人一人を大切にし、その個性や能力に応じて自己実現をめざす個別最適で

  誰一人取り残さない教育の推進

 ②安心安全な教育環境の整備と危機管理の推進

 ③研修の充実と教員の専門性の向上

 ④保護者・地域及び関係機関との連携や協働による持続可能な学校づくり

これらの重点目標のもと、小学部・中学部・高等部それぞれの発達段階に応じて、また児童生徒一人一人の障がいの特性に応じて、教育をしてまいります。

 どうぞよろしくお願いいたします。

                         徳島県立鴨島支援学校 校長 喜多 久美子

 

体育・スポーツ 思いがけないプレゼント

 今年は年明けから能登半島地震が発生し、たくさんの方々が亡くなられ、被災され、本当に心が痛みます。石川県内の特別支援学校の状況では、石川県立七尾特別支援学校が一番被害が大きかったと、全国特別支援学校病弱教育校長会事務局から連絡をいただきました。本校でも義援金を募っているところです。被災地の1日でも早い復興をお祈りいたします。

 さて、そんな暗いニュースの中、うれしいプレゼントがありました。あの大谷翔平選手のグローブが本校小学部にも届いたのです。大谷選手は日本国内約20,000校の全小学校に各3つのジュニア用グローブ約60,000個を寄贈しています。その20,000校の中に特別支援学校も含まれていたのです。感動しました。それぞれのグローブには大谷選手のサインが入っていて、本校の児童生徒はおおよろこびでした。その様子は小学部のHPにアップされていますので、ご覧ください。本校ではこのグローブを使って実際に野球とまでは、なかなか難しいですが、夢と希望を与えてもらいました。

 大谷選手、本当にありがとうございました。

 

 

        

 

 

お祝い 本校の発表が全病連機関誌に

 去る8月17日(木)~18日(金)に、島根県にて中国四国地区病弱虚弱教育研究連盟研究協議会が開催されました。その中の第3分科会「連携」において、本校は「地域との連携~作品配布とオンラインミーティングアプリ『ZOOM』を活用した交流活動を通して~」というテーマで発表を行いました。令和2年度以降のコロナ禍における吉野川市役所との交流活動の工夫をまとめたものです。そしてその発表が全病連機関誌「病弱虚弱教育第64号」掲載の実践研究発表に推薦されると連絡をいただきました。うれしい限りです。

 本校は教育重点目標の1つに「保護者・地域及び関係機関との連携や協働による持続可能な学校作り」を掲げており、上の活動の他に、「防災オリエンテーリング」や、地元の小中高との交流校活動、また、11番札所「藤井寺」におけるお接待等、地域社会との関わりを深めています。地域の中にあり、地域の中で学校も生徒も育つことができるよう、今後も連携を通した教育活動を続けていきたいと思っております。

                          

                              吉野川市役所の様子

NEW 新赴任のご挨拶

 このたびの定期異動で校長として新しく赴任してまいりました大久保民枝と申します。3月末に引き継ぎのため初めて本校へ訪れた際、正門の満開の桜とかわいらしくペイントされた壁画に出迎えられ、心がほっこり温かくなりました。私は、前任校はお隣の川島高等学校で、教頭として勤務しておりました。今回、特別支援学校の勤務も初めて、また校長としても初めてということで、少し緊張しておりますが、一から勉強させていただきながら、児童生徒たちのために邁進していきたいと思っております。

 さて、令和5年度の学校経営方針における重点目標は次のとおりです。

 ①児童生徒一人一人を大切にし、その個性や能力に応じて自己実現をめざす個別最適な教育の推進

 ②安心安全な教育環境の整備と危機管理の推進

 ③研修の充実と教員の専門性の向上

 ④保護者・地域及び関係機関との連携や協働による持続可能な学校づくり

これらの重点目標のもと、小学部・中学部・高等部それぞれの発達段階に応じて、また児童生徒一人一人の障がいの特性に応じて、教育をしてまいります。

 どうぞよろしくお願いいたします。

 

感謝!

 <最後の職員会議でのごあいさつ>

 最初に、先生方にお礼申し上げます。

 この一年間、大変お世話になり、ありがとうございました。
 
 3月8日には、6名の卒業生を無事に送り出すことができました。
 当日欠席した小学部のSさんも、17日にお母様が来校して、代わりに卒業証書を受け取ってくださいました。
 そして、先ほどは、11名の在校生の進級・修了についてのご審議ありがとうございました。今年度は、全校児童生徒数18名と、県立学校としては一番小さな学校だと思いますが、その分、一人一人の子どもに寄り添い、根気よく丁寧に向き合ってくださったおかげで、子どものペースに合わせた教育ができたと感謝しています。

 そして、今回が最後の職員会議ということなので、ここで退職のごあいさつをさせていただきたいと思います。
 コロナが始まった令和2年4月に本校に赴任して、以来3年間、校長として勤務いたしました。それ以前にも、教諭として8年間、教頭として2年間勤務したので、計13年間も本校でお世話になりました。
 当初、学校は始業式の次の日から再度の臨時休業となり、約2か月間子どもたちのいない学校となり、これまでのような学校経営はできないと思いました。

 でも、大学時代の交通事故やけが、そして50歳を過ぎてからの病気の連続により、想定外のことには慣らされてきたこともあって、次第にチャレンジャー精神が身についてきました。よく言えば、柔軟性や臨機応変といったことが身についたのでしょうか。
 
 それで、「鴨島支援学校魅力化プロジェクト」ということを始めたわけです。

どんな境遇であっても、何かできることがあるし、今できることから取り組んでいきたいとの想いでした。
 1年目は、先生方への宿題として全員に企画書を提出していただき、投票の結果、HPの活性化と学校テーマソングの作成に決まりました。応援歌でもある「未来に向かって」は、なかなか披露する機会が持てませんでしたが、とてもいい歌なので、ぜひ機会あるごとに歌ってください。
 2年目は、太鼓をツールとした地域交流でしたが、昨年はコロナ禍で断念。今年やっと、飯尾敷地小学校とリモートで合奏できました。もし継続していただけるのでしたら、今度は対面での合奏にチャレンジしてください。
 
 そして3年目の今年は、「学校の壁面をペインティングしよう」でした。美術の先生方の強力なご協力により、冬休み明けには完成し、それに私も参加させてもらって桜を付け足し、先日ニスを塗って仕上げてくださいました。
 道行く人も「可愛いね」と声をかけてくれて、毎朝出勤する時に癒やされています。

 また、私はいつも言っているように、花が大好きです。そして、挿し木で増やしたミニバラや紫陽花の花の苗を、学校のあちらこちらに密かに植えています。気がつかないような小さな苗もありますが、数年後には立派な花を咲かせてくれるかなーと期待しています。

 このように、私は意図的にタネや苗を学校に植えてきました。ほったらかしでも強く育つ苗もあるでしょう。でも、植物が育つには、基本的には水や太陽の光や養分が必要です。水は足りなくても多すぎても枯れることがあります。

 大きく丈夫に育てるには、その植物に適した水や光や養分が必要です。それは、人間も同じだと思うのです。
 私がまいたタネや苗は、皆さんに託します。どうか大切に育てていただき、立派な花を咲かせてもらえたら嬉しいです。

 わずかながらですが、コロナの収束が見えてきました。どんなに絶望の状態でも、必ず希望は生まれます。
 我々教員は、子どもたちの希望や夢を見つけるお手伝いをすることが仕事なのかなと、退職を前にして感じています。

 過去には感謝を、未来には希望を。

 私も、次のステージに移ります。
 先生方、本当にお世話になり、ありがとうございました。