校長室

師走

 

とうとう12月に入りました。

今年は、秋になっても暖かい日が続き、11月になったらなったで

本校は暖房が入るため、寒さ知らずのうちに年末を迎えました。

南窓からの日差しに、ポカポカとしてパソコンを打つ手が止まり、

ボーッとすることがたまにあります。

それでも、朝晩はさすがに冷え、日中でも校長室の窓から見える

クヌギの並木が強風に吹かれて揺らいでいて、冬の到来を感じます。

 

2学期を振り返ると、8月末から急激に増加した新型コロナウイルス

感染者の影響で県のアラートも上がり、9月末に予定していた中学部

の修学旅行を来年に延期しました。

しかしながら、10月の小学部と高等部の修学旅行は、児童生徒の

「行きたい、見たい」という希望を優先して計画し、多少行き先を

変更しましたが、決行しました!

 

11月には学校祭があり、3年ぶりに即売と午後の部を再開しました。

保護者と来賓の皆様に参加していただき、子どもたちが活躍する場面を

見守っていただきました。

午後からの、「NPO法人 太鼓の楽校」さんによる和太鼓の演奏では、

本校の児童生徒も一緒に演奏して、賑やかで楽しい時間を過ごしました。

 

それ以外にも、教育の日による学校開放、学級やクラスによる校外学習、

ロボプロ選手権中四国大会、着物着付け体験、飯尾敷地小学校との太鼓を

ツールとした地域交流、市役所とのリモート交流、学校対抗ボッチャ大会

県教委学校訪問 等々。

11月は、たくさんの学校行事があったり訪問者があったりで、慌ただしく

過ぎていきました。土日も私的行事が入り、連日休む間もなく12月を迎えて

しまったというわけです。

 

年の瀬へのカウントダウンが始まるとともに、自分の退職へのカウントダウン

始まりそうですが、37年間の教員生活を振り返っている間もなく、あと

4か月が過ぎていくような気がします。

次の方への引き継ぎをきちんとしつつ、残された日々を子どもたちや教職員の

皆さんにとって、過ごしやすい居場所になるような学校づくりをめざして、

ラストスパートします!

 

 

 

ラストラン

 本校校長3年目

 退職までのラストラン

 コロナとともに

 気がつけばもう7月

 梅雨真っ盛り

 なのに連日の猛暑日

 雷雨に驚き 暑さにくじけ

 今年の夏を憂う 今日この頃

 東京では 今日で梅雨明けだと

子どもたちからの感謝状

 

 3月11日(金)のお昼休み。放送室から児童生徒会のY・Sさんの声が流れてきました。

 「これから、いつも校内をきれいに清掃してくださっている3名の方に、感謝の気持ちを伝えたいと思います。」

 その後、児童生徒会会長のD・Sさんの声に替わりました。

 「今から、3名の方に感謝状を持って行きたいと思います。 

  みなさんも、校内で会ったら感謝の気持ちを伝えてください。」

 放送の後、児童生徒会を代表して、小学部のK・Sさんと、高等部のY・Kさんからそれぞれ感謝状をお渡ししました。1名の方はお休みされていたため、後日お渡しに行くことにしました。

 毎日、子どもたちのために環境美化に努め、清潔できれいな学習環境を整えてくださっています。昨年度からは、コロナ対策で手すりやドアの取っ手、あるいは教材教具の消毒の仕事も加わりましたが、子どもたちが見えないところでいつも丁寧に仕事をしてくださっています。おかげで、子どもたちも教員も気持ちよく学習に集中することができています。

 学校に来られた方からも、校内を見て「きれいですね。」とよく言われます。

 築47年を超える校舎ですから、あちこちに老朽化が出てきていますが、ピカピカに輝く廊下がそれを感じさせないのだと思います。

 そして、そのことを教職員だけではなく、子どもたちから感謝の気持ちを直接伝えることができる、ということが素晴らしいと思いました。

 放送を聞いて、すぐに写真を撮りにいきました(*^o^*)

 

       

 

 

         

 

       

 

 

 

 

 

 

第48回卒業証書授与式

 

 3月9日(水)、本日10時より「第48回卒業証書授与式」を行います。

今年度も、コロナ禍により、来賓は最小限にして、卒業生とその保護者を中心に

行います。在校生も各学部からリモートで参加します。時間短縮のため、式次第も

少し精選しました。

 今年度は、小学部2名、中学部3名の計5名が卒業します。高等部の卒業生は

いないため、内部進学者がほとんどです。本当にこじんまりとした卒業式になり

そうですが、昨日の予行演習では、答辞を聞いていてすでに涙が止まりませんでした。

マスク着用で良かったです。子どもたちは、自分の言葉で言うことが難しいため、

各担任が代弁して事前に録音しておき、代表者が卒業生全員の再生ボタンを押すの

ですが、その「押す」という動作一つとっても簡単なことではなく、日々の授業の

中でトレーニングしてきた成果なのです。

 ここに式辞を掲載して、卒業生の皆さんの門出をお祝いします。

 (名前は省略しています)

                   

            式    辞

 

 暖かな春風に誘われて、校舎へと続く桜の木の枝先には、小さな蕾がほころび始めています。
 今日のこの佳き日に、徳島病院院長様、診療部長様 並びにPTA会長様のご臨席を賜り、また、保護者やご家族の皆様方のご出席をいただき、徳島県立鴨島支援学校 
第四十八回 卒業証書授与式を挙行できますことを、心より感謝申し上げます。

 小学部 2名
 中学部 3名の皆さん  ご卒業おめでとうございます。

 先ほど、授与いたしました卒業証書は、皆さんがこれまで日々努力してきた結果であり、成長の証でもあります。
 皆さんが 本校で過ごした期間に長短はありますが、それぞれの学部でたくさんの学びを経験して、入学した頃とは比べものにならないほど、心も体も成長しています。
 今年度も、新型コロナウイルス感染症のために、様々な行事が中止となったり、変更したりしました。学校外での活動にも制限がかかり、交流校のお友だちとも直接会うことができませんでした。
 その替わりに、タブレットなどのICT機器を使って、リモートで交流する機会が増えました。ターゲットボッチャなどで、学校に居ながら県外のお友だちと対戦することもできました。
 また、病棟生さんとは、今年も直接会うことはできませんでしたが、オンラインで 病室と繋いでいただき、少しお姉さんになったお顔を見ることができて、とても嬉しかったです。 皆さんの、何事にも全力で取り組む姿は、私たち教職員にとりましても、誇りであり、エネルギーの源でした。
 
 保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。今日までの日々を思い返されて、万感胸にせまるものがあることと想います。
 入学以来、本校教育に対しまして、深いご理解と温かいご協力を賜り、本当にありがとうございました。今後とも、変わらぬご支援をお願い申し上げます。
 最後になりましたが、卒業生の皆さん。今年も運動会や学校祭などで、日々の学習の成果を存分に発揮してくれ、私たちに驚きと感動を与えてくれました。
 また、各学部の最高学年として、児童生徒会の仕事や学部行事等でリーダーシップを発揮してくれました。その成長した姿や笑顔は、在校生や私たち教職員の心の中に、今も輝いています。
 次の学部や学校に進学しても、たくさんの人と出会い、泣き笑い、豊かな人生を送って欲しいと思います。
 皆さんのこれから進む未来が、健やかで幸多きことを心からお祈りして、式辞といたします。


 令和四年三月九日
                         
                  徳島県立鴨島支援学校長  森本 真由美

 

 

第1回学校運営協議会

 7月9日(金)、第1回学校運営協議会を開催しました。

 徳島県では、「徳島県教育大綱」の重点目標Ⅳ「誰もがいきいき!生涯を通じ、安心して学ぶ教育の推進」の中で、学校・家庭・地域が一体で取り組む教育の推進のために、「地域とともにある学校」の実現のために、令和4年度までに全ての県立学校に

「学校運営協議会制度(コミュニティ・スクール)」の導入を推進すると明記されています。

 そのため、本校では、昨年度までの「学校評議員」制度を廃止し、新たに「学校運営協議会」制度を導入しました。その中で、「学校評価」への意見等も頂くことにいたしました。

「学校運営協議会」を設置した学校を「コミュニティ・スクール」と呼び、委員の方からご意見やご提案を頂き、積極的に学校運営に参画していただくことで、吉野川市を地域とした「地域とともにある学校」となることができると考えます。

「学校評議員」制度と異なる点は、学校関係者として単にご意見等を頂くだけではなく、委員全員が主体となって「目標やビジョン」を共有し、取り組んでいきます。

 今年度は、校長を入れて9名が、県教委から本校の「学校運営協議会」の委員に任命されました。会長と副会長は互選で選任しました。会の進行は、事務局である本校の教頭が行いますが、協議では会長が議長となり進めていきました。

 今回の議題は、次の4点でした。

 (1)学校運営の基本方針等について

 (2)本校の教育活動について

 (3)令和3年度の学校評価(総括評価表)について

 (4)今年度の取組について

 

 この中の(4)で、今年度の共通テーマを2つ決めました。

 1つ目は、「太鼓をツールとした地域交流」です。吉野川市には、NPO法人「太鼓の楽校」があり、本校の児童生徒も2人所属しています。また、学校祭でも隔年で全児童生徒と交流をしているため、太鼓に対して馴染みがあります。重度重複の児童生徒も打楽器であれば参加しやすいと思われます。以上のことから、校内だけでなく「太鼓」をツールとして校外との繋がりができることを期待して、提案しました。委員の中に、代表者の方もいるため、スムーズに承認されました。

 2つ目は、「ふれあい交流作品展」の展示場所や広報の仕方です。これまで各学部の交流校3校(飯尾敷地小学校、鴨島第一中学校、川島高校)と合同で、10月に市内の量販店を借りて作品展を開催してきました。しかしながら、量販店が変わり、以前のような展示スペースがなくなり、他の展示場所を捜しているということで、委員の方々から様々な案を頂きました。具体的な場所に関しては、コロナ禍でもあり、今年度は学校に一任するということで承認されました。