2023年9月の記事一覧

職員研修会③

 9月7日、言語聴覚士の青木俊仁先生をお招きして「給食等の指導を安全に行うために」の題目で研修会を開きました。

 摂食・嚥下の基礎知識、食形態に関する考え方、給食時の姿勢(ポジショニング)の基礎、介助の基礎といった内容等でご指導いただきました。実際の映像から、唇の些細な動きより推察される摂食機能を理解することがより効果的な支援につながることがよくわかりました。また、介助者との位置関係やヘッドレストの有効な活用で最適な頸部の位置を確保することが重要であることも新たに認識することができました。

 今回学び得たことは、給食時等の指導に取り入れていきたいと思います。青木先生、また、ご同行くださいました学校医の宇高先生、この度は大変お忙しい中にもかかわらずご指導いただきまして、誠にありがとうございました。

令和5年度夏季公開研修会

8月23日(水)、一般社団法人できわかクリエイターズ代表理事の引地晶久先生による公開研修会をオンラインで実施しました。

演題は『重症心身障がい児者の「できる」をみつけるテクノロジー活用』。

ご講演では、引地先生が関わってこられた方々のたくさんの事例を紹介していただき、様々な支援機器の紹介や活用方法についても教えていただきました。

機器を使うことを前提とするのではなく、まず目の前の子どもたちを「知ること」、そして何が「できる」かを考えて欲しい、そのための手段として支援機器を活用して欲しいという言葉が印象に残りました。まわりが「できない」「無理だろう」と判断せず、誰もが支援者、チームとしてその方の「できる」を考えていくようにしなければならないとのお話をしていただきました。

県内の重症心身障がい児者に関わる教職員や福祉事業所職員の方々等に参加していただき、研修ができたことで、幅広い世代の方々の支援につながっていければと思います。ご講演をしていただいた引地先生、ご参加くださった先生方、本当にありがとうございました。